4月10日、今日の花は 「 山桜 」 、 花言葉は 「 あなたに
ほほえむ 」 です。
きょうの一句は
「 山 また 山 山桜 又 山桜 」 阿波野 青畝
( 以上 : NHKラジオ深夜便を聴いて )
同じサクラでも、短期間に 一斉に 華麗に咲き誇る ソメイヨシノ と
異なり、花見をする時も 争って場所取りをする 必要もなく、じっくりと
観察できるのが 私の好きな 「 山桜 」 です。
ソメイヨシノが普及する前、江戸時代の 花見文化 は、好きな時に、
好きな場所で、行われるものだったようです。 ゆとりある時代 でしたね。
◎ 我が家の 山桜 ◎
我が家の 「 山桜 」 は、先月まで寒さに震えるように それは小さな
小さな こげ茶色の若芽 が目に付く程度でした。
4月に入り、例年に無く 見る見るテッペンまで花をつけ 見事に満開となり
ました。
どうぞ 褒めてやってください !
この山桜の木は なぜか我が家で 一番日当りの良くないところに、自然に
(?)生えてきた可愛そうな奴でした。
しかし、晩成な私の生き様を見ながら生育したのか、長年かかって ようやく
ご近所の山桜に負けない素晴らしい花を咲かせるようになりました。
ブラボー !
右写真 : 我が家に咲いた 「 山桜 」 です。
( もし、見劣りしたら それは 「 カメラマン 」 の腕 ? )
◎ スタンダードな 山桜 ◎
山桜は、若い葉が出てくるのと花が咲くのとがほぼ同時で、山野の
景観を美しく彩る 野生の桜 です。
花は中輪、一重咲きで 白と淡紅色があり、開花期は4月上中旬です。
葉は 新芽の時から その色は 赤紫色、 褐色、 黄緑色、 緑色など
多色です。
その形は 長楕円形から卵形で互生し、縁には細かい鋸歯があります。
果実は核果で、5月から6月に黒紫色に熟します。
右写真 : 我が世を誇る 神代植物公園の 素晴らしい 山桜 です。
◎ 山桜 余禄 ◎
@ 日本の国花は 山桜 と 菊 の2つです。
A 山桜 は 日本に自生するサクラの野性種です。
B 明治末に発売されたタバコに 山桜 がありました。
C 名刺や封筒などに 山櫻 というラベルの記憶があります。
D 吉野の桜 は、昔から ヤマザクラの名所 として有名です。
E 山桜 は 戦前 愛国心の象徴とされた花です。
F 山桜 は 古くから和歌に数多く詠まれています。
狭い我が家に いつの間にか生え、堆肥もされず、ただ ひたすら
花を咲かせる為に生育してきた可愛い 山桜 です。
今、素晴らしい花を咲かせているのは、もしかして 陰ながら、
植栽から丹精込めて育てた家族がいたのでしょうか ?
山桜 は同一地域でも個体変異が多く、開花時期、花つき、
葉と花の開く時期、花の色の濃淡と新芽の色、樹の形など様々な
変異があるようです。
今までの放りっぱなしの償いに、我が家の 山桜 について どの様な
種類で どの様な変異を示すか チェックしていってあげたいと
思っています。 美しい花 をありがとう !