◎ 3月23日、 横浜の 「 ソメイヨシノ 」 の 開花が 気象庁から発表されま
した。
開花日は 平年日より5日早かったそうです。
◎ 3月22日、 夜明け前、富士山 上空を飛んでいく ”エンデバー” の撮影
に成功しました。
”エンデバー” については、 宇宙航空研究開発機構のHPに掲載されています。
どうぞ クリックして下さい !
◎ 「 桜 と 富士山 」 ◎
知人に、日頃から 「 桜 」 と 「 富士山 」 が 大好きな 純日本的で
粛然とされた御仁がおりました。
わざわざ、富士山が眺望できる所に住居を構え、春になると こよなく桜を
愛し 全国の桜名所を訪れたそうです。
その御仁は病に倒れてからも、愛する桜の開花を楽しみに 頑張り続けて
おられましたが、3月始め 願いも叶わず 九十路 の人生を全うし、
黄泉の国に旅発たれました。 合掌 !
今、 天国で 「 富士の裾野 」 に立ち 思う存分 美しい 「 ソメイヨシノ 」
を楽しんでいらしゃる姿が 目に浮かんでまいります。
大好きだった 美しい 「 ソメイヨシノ 」 の由来 や 「 富士山 」 に
よく似合う 山梨県・旧武川村の 実相寺 にある「 山高神代桜 」 について
記し、ご冥福をお祈りしたと思います。 どうぞ 安らかに おやすみください !
右写真 : 桜 と 富士山 「 清 明 」 です。 ( 小学館誌より抜粋 )
◎ 「 ソメイヨシノ 」 ◎
名称の由来は ?
「 染井 」 とは、江戸時代の江戸染井村のことで、今の東京・巣鴨あたりの
旧地名です。
その染井村の植木職人が 「 吉野桜 」 として扱い、 その美しい姿は
全国的に広まり各地で見られるようになりました。
その特徴は ?
ソメイヨシノは、成長が早く 花も良く付きますが、寿命は短命です。
交配により作られたクローン系品種ですから、条件が整えさえすれば一斉に
開花します。
しかし、自然に種子は作れませんので、自力で繁殖することはありません。
右写真 : 美しさを競う 「 ソメイヨシノ 」 の花たちです。
◎ 「 富士山に似合う桜 」 ◎
日本五大桜と言えば、
福島 「三春滝桜」、 埼玉 「石戸蒲桜」、 山梨 「山高神代桜」、
静岡 「狩宿の下馬桜」、 岐阜 「淡墨桜」 が有名です。
私の郷里 山梨にある 実相寺の 「 山高・神代桜 」 は 見事な造形で 富士山に
一番似合う 桜 (”エドヒガン” の 老桜) です。
樹齢 2000年といわれ、わが国最古の桜です。
その根回りは13.5m、目通り幹囲は11mで、幹の太さにおいても
わが国最大の桜です。
しかし、幹の高さは わずか2.4mしかありません。これは二十世紀に亘る悠久の
間、風雨に曝され 生き抜いてきた証しでしょうか。
だいぶ衰えた老木にも拘わらず その生命力は健在で、
春になれば、若木に負けずに 可憐な花 をつけるそうです。
右写真 : ”懸命に生きる力に美を感ずる” 実相寺の
「 山高・神代桜 」 です。
私も 齢七十、 「 神代桜 」 に肖り、万象に好奇心をもって接し、 感動する人生 を過ごしてまいりたいと願っています。