心臓 と 心 (1)


1998年2月25日、3か所の 「 冠動脈バイパス手術 」 を受けました。
2008年2月4日、10年目の造影検査をうけ、 手術した冠動脈は 順調に機能しているとの検査結果でした。
本当に幸せなことです。 この幸せを守るためにも、改めて 「 心臓 」 について理解し 節制していかなければなりません。
そこで自分なりに勉強してみました。 しかし、間違いもあるかも 知れませので、 ご指導下さい !

私自身の「冠動脈バイパス手術」については、次ページに記載しました。
どうぞアクセス下さい !   

( 以降、青字部分は病院のパンフより抜粋しました )


心臓 とは、

血液循環の原動力となる器官です。
収縮と拡張を交互に繰り返し、静脈から戻ってくる血液を動脈に押し出し、 全身に送るポンプの働きをしています。 このように大切な働きをする心臓の筋肉を養う血管は 3本あります。
1) 右冠動脈
2) 左前下行枝
3) 左回旋枝
この3本の動脈系が枝分かれしながら 心筋の各部に入り込んでゆき、 必要な栄養分を供給しているのです。


改めて血液と血管の働きと心臓の大切さが理解できました。
だから、”心臓部” などと言葉の表現として 物事の中心部のたとえ として 使われているわけですね。

右写真:心臓の動脈血流を示すイラストです。


冠動脈硬化症 とは、

冠動脈におこる動脈硬化のことであり、 例えて言えば 煙草パイプの ”ヤニ詰まり状態”のことです。
血液中にあるコレステロールやカルシウムなど が”ヤニ”の様になります。 この”ヤニ”によって冠動脈の内腔が狭められ 「 冠動脈硬化症 」 となります。

この様に 冠動脈硬化が発症し はじめて冠血流が低下し、 前胸部に,締め付けられるような痛みと不快感を感ずるようになります。   これが 「 狭心症 」 という病状です。

こうして、動脈内の血流が完全に途絶すると、この部分の心筋は 完全に酸欠 状態となって,死滅してしまいます。     これが 「 心筋梗塞 」 の発症です。


動脈硬化症を防ぐためには、先ず 「 メタボリック予防 」 が重要ですね !

右写真:狭窄による動脈硬化を示すイラストです。。


冠動脈バイパス手術 とは、

人工心肺を回転させ全身の血液循環を機械的に行い、大動脈を止め 心停止して手術することにより、 血流もない靜かな状態で吻合出来るのです。
吻合した後、大動脈遮断を解除して冠動脈に血流を復活させます。 そうすると心筋は”冬眠”から目覚めて収縮を再開するのです。
その後、強心剤や血管拡張剤、利尿剤などの投与、時には心補助装置を駆動して 集中治療室で厳密な管理を受ける必要があります。

私は、このバイパス手術を受ける前に、医師から死亡する確率は1〜2% であること や後遺症のことなど 詳しい説明を受けたことを思い出しました。
勿論、家族も含め 手術予定日までの”不安と恐怖”は 語るに語れない ・ ・ ・ ・ ・ でした。

しかし、最近 2、3年の間に、人工心肺を使用せずに行う 冠動脈バイパス手術 が 開発され、普及しているようです。  これであれば安心ですね!

右写真:人工心肺を用いたバイパス手術機能を示すイラストです。


冠動脈カテーテル検査 とは、

この検査には、手術前の検査と手術後の経過検査があります。
心臓の血管を調べるためには、やはりこのカテーテル検査が確実な 検査のようです。
腕の動脈か 大腿部の動脈から直径2mmほどの細い管(カテーテル) を 心臓まで挿入します。 
血管には感覚神経がないので,まったくわからないうちにカテーテル は血管を通って 心腔内に入って行きます。
この管に造影剤を注入すると、冠動脈を造影することができ、 その収縮様態をX線で観察することができます。

また、 カテーテルを用いた冠動脈疾患の治療法もあります。


このカテーテル検査は検査といっても、3日間の入院が必要であり、 特に止血のため24時間挿入部を固定しなければなりません。
従って、腕から挿入する検査は わりに楽ですが、大腿部からですと 24時間動き がとれませんから ・ ・ ・ 。
最近では、患者の負担を少なくする為に CT検査 や MRI検査 が実施され 短時間で検査は終わるようになりました。

右写真:冠動脈の造影カテーテルの挿入状態を示すイラストです。


私自身の 「 冠動脈バイパス手術 」 については、次ページに記載しました。
どうぞアクセス下さい !  


トップページに戻ります。