竹 河
たけかわ



<巻名>







<本文>

 これは、源氏の御族にも離れ給へりし、後の大殿わたりにありける悪御達の、落ちとまり残れるが、問はず語りしおきたるは、紫のゆかりにも似ざめれど、かの女どもの言ひけるは、「源氏の御末々にひがごとどものまじりて聞こゆるは、われよりも年の数積もり、ほけたりける人のひがごとにや」などあやしがりける、いづれかはまことならむ。

<現代語訳>






<評>