@最近の政治
去年(2001)、国民の期待を一身に受けて小泉政権が誕生した。それからというもののあらゆるところで政治(小泉総理について)が話題になり、今までよりも身近に感じるようになった。そして若い人でも政治に興味を持ち、いろいろ意見が言えるようになってきた。これは非常に良いことで、今までは、総理大臣の名前すら言えない人がいたことを考えると、日本にとっても大きな進歩であろう。 しかしながらその反面、メディアでの取り上げ方が、あまりにバラエティ化しすぎて、政治そのものがそのように受け取られがちであることも事実である。だから、人気は上がるが政治は進まないような状態が起きているように思う。特に去年の後半は、海外ではアメリカでのテロ事件からアフガン戦争に発展、国内では狂牛病による混乱と、非常に大きな問題が多かった年である。しかし一国民として政治を見ると、あまりぱっとしないように感じるのは僕だけであろうか。今こそ政治のそして小泉総理の力量が問われる時であるはずなのに、それも見られない。最近では、雪印の偽装工作や、アフガン復興会議へのNGO参加拒否問題などが起き、特に後者の問題では田中真紀子外務大臣の更迭をするなど大きな問題であるはずなのに、結局は田中・鈴木・野上の3者の口げんか(言った言わないのけんか)に、両成敗という形で終わらせようとしている。しかし、この問題の一番芯になっているものは、何故にNGOを拒否したか、そして誰がNGOを拒否させたのかが問題なのであって、それを追求すべきなのに、国会では訳の分からないけんかを毎日繰り返すだけ……。そして最初は沈黙していた小泉総理が動き出したと思ったら結局は更迭するという手段に出た。自身では「一番苦しんだのは私だ」などと言っているが、はっきり言ってこの決断は一番楽な決断である。もっと言えば逃げだ。ちょっと問題が起きたらやめさせればいいでは、今までの政治と何ら変わりはない。もっとリーダーシップを発揮した対応をするべきである。
A小泉総理に期待すること
先にも述べたとおり、近年の総理に対する国民の意識と比較すると小泉総理に対するものは絶大である。そしてそれは僕も同様で、小泉総理には多大な期待をしている。総理の掲げる政治改革・構造改革を是非とも断行してもらいたい。そして安定した政権を築いてもらいたいと思っている。 そのためにはまず、今まであった政治のイメージを一掃することが必要だ。それは、政治をオープンな場で行うことである。今までは、森総理誕生の時など記憶に新しいと思うが、密室(陰)ですべてが決定されており、全く国民にはそのプロセスを見せないということが当たり前であったが、その政治システムを変え、すべてを国民に示しながら政治を進めることが必要だ。そしてすべての政治家に言えることだが、彼らは国民の一票で当選した、国民の代表であることをもっと自覚すべきである。 おそらく海外を見ても、国内を見ても今の時代は問題が山積みだ。特に日本の最悪の経済状況は、早く打破し明るい未来をと誰もが願っている。そのような中、総理になった小泉総理大臣は、近年の中でも最も重責を担っている総理と言えるであろう。それと同時に、今までにない大きな期待があることも支持率などで明らかである。もし、小泉総理に裏切られたら誰を信じればいいのであろうか。そのときには日本の政治の終焉を意味するのかもしれない。それほど大きなものを担っているのだという気持ちをしっかり受け取り、そして自分の政策に自信と誇りを持って政治を執り行っていってもらいたい。
( 2002/2/15 )