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『俳諧史』 栗山理一 (塙書房 S38・8)
『はじめての源氏物語』 鈴木日出男 (講談社現代新書 H3・4)
『芭蕉−その人生と芸術』 井本農一 (講談社現代新書 S43・6)
『芭蕉自筆 奥の細道』 (岩波書店)
『反文学論』 柄谷行人 (講談社学術文庫 H3・11)
『光源氏の一生』 池田弥三郎 (講談社現代新書 S39・4)
『光る源氏の物語(上)』 大野晋・丸谷才一 (中公文庫 H6・8)
『光る源氏の物語(下)』 大野晋・丸谷才一 (中公文庫 H6・9)
『光源氏論 発心と出家』 阿部秋生 (東京大学出版会 H元・8)
『ビギナーズ・クラッシクス 竹取物語』 角川書店編 (角川ソフィア文庫 H13・9)
『ビギナーズ・クラッシクス 枕草子』 角川書店編 (角川ソフィア文庫 H13・7)
『常陸国風土記 全訳注』 秋本吉徳 (講談社学術文庫 H13・10)
『必携 万葉集要覧』 桜井満 (桜楓社 S51・6)
『人と作品14 宮沢賢治』 福田清人編 岡田純也著 (清水書院 S41・11)
『FOR BEGINNERS 記号論』 (現代書館 H12・9)
『FOR BEIGINNERS 宮沢賢治』 (現代書館 H4・6)
『藤原定家』 谷鼎 (岩波書店 S6・8)
『藤原道長』 北山茂夫 (岩波新書 S45・9)
『文學』 (岩波書店 S52・9)
『文學 王朝物語再読』 (岩波書店 S62・10)
『文學 源氏物語をめぐって』(岩波書店 S42・5)
『文學 特集・源氏物語』(岩波書店 S25・12)
『文芸読本 源氏物語』 (河出書房新社 S56・12)
『文芸読本 柳田国男』 (河出書房新社 S51・5)
『文芸用語の基礎知識』 長谷川泉 (至文堂)
『文体の変遷』 池上禎造 (岩波書店 S34・1)
『平安朝 女性のライフサイクル』 服藤早苗 (吉川弘文館 H10・12)
『平安朝の結婚制度と文学』 工藤重矩 (風間書房 H6・2)
『平安朝の生活と文学』 池田亀鑑 (河出文庫 S29・8)
『平安朝文學研究・作家と作品』(有精堂 S46・3)
『平安朝文学史 上巻』 五十嵐力 (東京堂 S29・1)
『平安朝文学史 下巻』 五十嵐力 (東京堂 S29・1)
『平安朝物語集』(三教書院 S11・5)
『平安の春』 角田文衛 (講談社学術文庫 H11・1)
『平家物語』 梶原正昭 (講談社現代新書 S42・7)
『平家物語 全訳注(1〜12)』 杉本圭三郎 (講談社学術文庫)
『平家物語の論』 高木市之助 (講談社学術文庫 S52・1)
『平仲物語 全訳注』 日加田さくを (講談社学術文庫)
『別冊國文學 王朝女流日記必携』 秋山虔編 (学燈社 S61・1)
『別冊國文學 王朝物語必携』 藤井貞和 (学燈社 S62・9)
『別冊國文學 源氏物語必携』 秋山虔編 (学燈社 S53・12)
『別冊國文學 源氏物語必携U』 秋山虔編 (学燈社 S57・2)
『別冊國文學 古典文学基礎知識必携』 小町谷照彦編 (學燈社 H3・7)
『別冊國文學 新・源氏物語必携』 秋山虔編 (学燈社 H9・5)
『別冊國文學 新・古典文學研究必携』 市古貞次編 (学燈社 H2・11)
『別冊國文學 人物造型からみた「源氏物語」』 鈴木日出男編 (至文堂 H10・5)
『別冊國文學 竹取物語伊勢物語必携』 鈴木日出男編 (学燈社 S63・5)
『別冊國文學 文学史上の「源氏物語」』 鈴木日出男編 (至文堂 H10・6)
『別冊國文學 万葉集必携』 稲岡耕二編 (學燈社 S54・5)
『別冊國文學 宮沢賢治必携』 佐藤泰正編 (學燈社 S55・5)
『憑霊信仰論』 小松和彦 (講談社学術文庫 H5・3)
『変容する物語−物語文学史への一視覚−』 久下裕利 (新典社 H2・10)
『方丈記 全訳注』 安良岡康作 〈講談社学術文庫)




★『俳諧史』 栗山理一 (塙書房 S38・8)
  ・総序
     一 俳諧の基   二 俳諧の古意   三 俳諧と誹諧   四 俳諧史の構想   五 和歌時代と俳諧時代
  ・T 俳諧歌から芭蕉までの道
     一 有心と無心   二 上ざまと地下   三 宗鑑・守武は俳諧の祖か   四 連歌立の俳諧と俳諧立の俳諧
  ・U 芭蕉の成立と崩壊
     一 「物狂ほしき風」   二 死の観念と詩人の生成   三 芭蕉の芸術観
     四 民相応の俳諧と享保俳壇
  ・V 中興俳諧
     一 天明の芸壇  二 俳諧中興
  ・W 天明以後
     一 遊俳と業俳   二 正・譎・奇   三 一茶の周辺   四 月並調
  ・X 近代俳句の展開
     一 正岡子規   二 実感・非情・抽象
  ・結語




★『はじめての源氏物語』 鈴木日出男 (講談社現代新書 H3・4)
  ・序 源氏物語を読み通す
  ・1 恋のカタログ=源氏物語
     1 極限の恋のかたち   2 恋と権勢   3 <いろごのみ>の神話
     4 「語り」が生む自律的世界   5 心象風景としての和歌
     6 原源氏物語はあったか?   7 紫式部の憂愁
  ・2 源氏の女君
     1 藤壺=理想の母性   2 空蝉・夕顔・末摘花=神婚の構図
     3 六条御息所=愛憐執着という業   4 明石の君=忍従と栄華
  ・3 六条院の世界
     1 六条院=四季を彩る求心的空間   2 紫の上=幸い人の孤愁
     3 女三の宮降嫁=相対化する人間関係   4 柏木と夕顔=逃れたい宿業
     5 彷徨する魂=<いろごのみ>の救済
  ・あらすじ
  ・あとがき




★『芭蕉−その人生と芸術』 井本農一 (講談社現代新書 S43・6)
  ・まえがき
  ・1 生い立ち
  ・2 俳諧を学ぶ
  ・3 新風うずまく江戸で
  ・4 宗匠となる
  ・5 転機に立つ
  ・6 新しい出発
  ・7 『おくのほそ道』の旅
  ・8 不易流行の論
  ・9 みのり
  ・10 『おくのほそ道』成る
  ・11 最後の年




★『反文学論』 柄谷行人 (講談社学術文庫 H3・11)
  ・1 方法をめぐって
  ・2 同一性と差異性について
  ・3 歴史的感覚について
  ・4 文学の活性化をめぐって
  ・5 現実について
  ・6 神話と文学をめぐって
  ・7 「外国文学」と「日本文学」について
  ・8 価値について
  ・9 異言としての文学
  ・10 老いについて
  ・11 言葉について
  ・12 凡庸さと愚鈍さについて
  ・13 文字と文学
  ・14 党派性をめぐって
  ・15 "新しさ"について
  ・16 法について
  ・17 文学の荒廃について
  ・18 女について
  ・19 自己について
  ・20 演技について
  ・21 経験について
  ・22 理論について―あとがきにかえて




★『光源氏の一生』 池田弥三郎 (講談社現代新書 S39・4)
  ・まえがき
  ・はじめに
  ・1 まぼろし
     <1>さびしい一年  <2>まぼろしの歌
  ・2 母のいない子
     <1>生みの母  <2>第一のまま母  <3>光源氏の誕生  <4>もうひとりのまま母
  ・3 異常な恋の経験
     <1>夕顔の花  <2>雨の夜の物語  <3>覆面の男  <4>なにがしの院≠ナ
     <5>建物の怪  <6>あとしまつ  <7>秘密
  ・4 紫の女性
     <1>山の中の少女  <2>血筋  <3>略奪  <4>大きな秘密  <5>秘密を知った人
     <6>紫式部の名
  ・5 妻の座の争い
     <1>第一の妻、葵の上  <2>第二の妻、六条の御息所  <3>車の争い
     <4>生き霊  <5>第三の妻、紫の上登場
  ・6 須磨の浦波
     <1>危険な関係  <2>破局  <3>帝の御妻  <4>大あらし  <5>犯した罪
     <6>関連
  ・7 全盛の絵巻物
     <1>豪華な舞台  <2>一少女の出現  <3>数奇な運命  <4>光源氏の計画
     <5>一少女の出現、ふたたび  <6>ふたりの対立  <7>子どもたちの恋
     <8>つまずき
  ・8 晩年の波紋
     <1>四十の賀の祝い  <2>女三の宮の降嫁  <3>女性の顔  <4>ねこの夢
     <5>三人の子  <6>恋の消息  <7>ことの処置  <8>いろごのみということ
     <9>笛のゆくえ
  ・9 光源氏の死
     <1>もののけのこと  <2>紫の上の死  <3>雲がくれ  <4>自分でつかんだ幸福
  ・光源氏略年譜




★『光源氏論 発心と出家』 阿部秋生 (東京大学出版会 H元・8)
  ・第一章 光源氏の容姿
  ・第二章 光源氏の発心
  ・第三章 光源氏の出家
  ・第四章 六条院の述懐
  ・第五章 紫の上の出家
  ・第六章 今年をばかくて忍び過ぐしつれば




★『必携 万葉集要覧』 桜井満 (桜楓社 S51・6)
  ・概説
  ・総説篇
  ・社会・民俗篇
  ・人名篇
  ・地名篇
  ・年表篇
  ・図表篇




★『人と作品14 宮沢賢治』 福田清人編 岡田純也著 (清水書院 S41・11)
  ・第一編 宮沢賢治の生涯
     陸奥の少年時代―賢治文学の母胎―
     懐疑と絶望に誘われて―文学的出発―
     あらゆる生物の幸福を索めて―膨張する心象世界―
     心象スケッチの開花―詩人の自負―
     献身と奉仕の中で―農村救済に奔走―
     夢は枯野を―狂おしく調和を求めて―
  ・第二編 作品と解説
     短歌
     無声慟哭
     小岩井農場
     和風は河谷いつぱいに吹く
     ひとひはかなく
     雨ニモマケズ
     銀河鉄道の夜
     グスコーブドリの伝説
     風の又三郎
     かしはばやしの夜
  ・年譜
  ・参考文献




★『FOR BIGINNERS 宮沢賢治』 (現代書館 H4・6)
  ・はじめに
  ・第1章 表情の暗さについて
       補遺 心象スケッチとは何か
  ・第2章 疾風怒濤の時代
  ・第3章 修羅の意識の本質
       ファシストたちの主張との類似性
  ・第4章 賢治にとっての<理想主義>とは
  ・第5章 農民への道
  ・あとがきにかえて




★『藤原定家』 谷鼎 (岩波書店 S6・8)
  ・一 略伝及び性格
  ・二 学究的事績の概要
     イ 古書校勘と述作   ロ 定家仮名遣
  ・三 その歌学思想
     イ 有心論   ロ 用語の問題   ハ その他   ニ 歌学思想として先人より受けた影響
  ・四 その連歌
  ・五 その歌風
     イ 作家態度   ロ 本歌どりの手法   ハ 縁語。掛詞の手法   ニ 非直観性表現手法
     ホ 年齢上から見た作品の相違   ヘ 無技巧歌   ト 総括




★『藤原道長』 北山茂夫 (岩波新書 S45・9)
  ・序章  ある日の道長
  ・第一章 権力への道において
  ・第二章 クーデタとその後
      長徳の変   彰子の入内
  ・第三章 寛弘時代の道長
      作文の興   浄妙寺の創建   左大臣と紫式部   「田頭愁気あり」
  ・第四章 摂政の座の一年有余
      三条天皇とその確執   この世をばわが世とぞおもふ
  ・結章  無量寺院の大殿
  ・藤原道長略年譜




★『文學』 (岩波書店 S52・9)
  ・紫式部外伝……益田勝実
  ・古今伝授の再検討―宗祇流・堯恵流の三木伝を中心として―……新井栄蔵
  ・「もののあはれ」について……工藤好美
  ・「舞姫」前夜―「舞姫」研究の一つの前提として―……重松泰雄
  ・私小説における「私」の位置……山縣煕
  ・続 武田泰淳論(五)……兵藤正之助
  ・江戸時代 庶民の読書……長友千代治




★『文學 王朝物語再読』 (岩波書店 S62・10)
  ・王朝文学ノート断片……秋山虔
  ・漢詩と歌の間―王朝文学史の問題―……小島憲之
  ・賀茂のミアレ考(上)―日本のフェティシズム―……土橋寛
  ・『蜻蛉日記』序跋考……今西祐一郎
  ・光源氏の死と再生……鈴木日出男
  ・浮舟の登場―「人形」から「なでもの」へ―……大朝雄二
  ・源氏物語の描く僧(その三)……阿部俊子
  ・一夫一妻制としての平安文学―かげろふ日記と源氏物語―工藤重矩
  ・『大鏡』覚書(一)……阿部秋生
  ・大鏡の語り―菩提講の光と影―……小峯和明
  ・系譜と逸話―『大鏡』の歴史叙述―……福長進
  ・大鏡小考―道長登場逸話の形成をめぐって―……加藤静子
  ・金剛寺本『注好撰』の出現……後藤昭雄
  ・1950年前後(中)―「共産主義的人間」をめぐって―……渡辺一民
  ・天愚雪冤(三)―安永八〜天明六―……中野三敏
  ・説教「小栗」(二)―漂白の物語―……廣末保




★『文學 源氏物語をめぐって』(岩波書店 S42・5)
  ・平安文章史上の源氏物語……渡辺実
  ・源氏物語の漢語の一性格……築島裕史
  ・源氏物語の作風―その場面描写について―清水好子
  ・源氏物語の構想―鈴虫・夕霧の巻々および橋姫物語について―……藤村潔
  ・源氏物語と紫式部集……今井源衛
  ・栄華の重み―紫式部日記と源氏物語の一接点―……深沢三千男
  ・紫式部の伝記に関する一二の問題―歴史科学における試行錯誤の意味について―……岡一男
  ・源氏物語のパロディ……北条秀司
  ・『夜の寝覚』の主題と構造(下)―「夜の寝覚たゆるよなくとぞ」―……野口元大
  ・勝本清一郎のことども……石川湧




★『文學 特集・源氏物語』(岩波書店 S25・12)
  ・源氏物語の成立に関する試論(上)……風巻景次郎
  ・源氏のかかれた「不思議」について……佐山済
  ・源氏物語の方法……西郷信綱
  ・玉鬘をめぐって……秋山虔
  ・源氏物語の本旨……武田宗俊
  ・源氏物語研究の新方向……池田亀鑑
  ・源氏物語研究文献年表……中西進




★『文芸読本 源氏物語』 (河出書房新社 S56・12)
  ・日本の創意……折口信夫
  ・源氏物語について……和辻哲郎
  ・源氏物語の時間的特質……風巻景次郎
  ・歴史と虚構……山本健吉
  ・物語音読論序説……玉上琢弥
  ・源氏物語の作風……清水好子
  ・玉鬘をめぐって……秋山虔
  ・須磨の光源氏……阿部秋生
  ・女三の宮と柏木について……石田穣二
  ・紫上……今井源衛
  ・六条御息所考……円地文子
  ・光源氏と藤壺……西郷信綱
  ・源氏物語とイメジェリ……小西甚一
  ・光源氏物語の端緒の成立……藤井貞和
  ・源氏物語の風土……高木市之助
  ・『源氏物語』と貴族社会……北山茂夫
  ・若菜の巻など……堀辰雄
  ・《座談会》源氏物語……寺田透・中村真一郎・秋山虔
  ・わが源氏物語像……サイデンステッカー
  ・『源氏物語』を読んで……ヴァージニア・ウルフ
  ・いろごのみの古代……池田弥三郎
  ・年々歳々の『源氏』……田辺聖子
  ・物語の中の歌の有効性……馬場あき子
  ・『源氏物語』の魅力……倉橋由美子
  ・紫式部の生涯……萩谷朴
  ・源氏物語私観……五島美代子
  ・舟のかよひ路……丸谷才一
  ・天の眼・心の鬼……竹西寛子
  ・紫式部作品 源氏物語(抄)
  ・源氏物語・梗概……豊島秀範
  ・主要参考文献目録・解題……三谷邦明




★『文芸読本 柳田国男』 (河出書房新社 S51・5)
  ・柳田国男―その人間と思想……橋川文三
  ・柳田学の中心の課題……山本健吉
  ・柳田国男について……花田清輝
  ・『遠野物語』から……桑原武夫
  ・祖先崇拝……中村哲
  ・学問と教育観……和歌森太郎
  ・国際比較における個別性と普遍性……鶴見和子
  ・柳田・折口における周辺的現実……山口昌男
  ・女性と柳田民俗学……瀬川清子
  ・柳田国男の旅……米山俊直
  ・常民学への道……神島二郎
  ・父と蔵書……柳田為正
  ・小説とは何か……三島由紀夫
  ・柳田民俗学の文学性……相馬庸郎
  ・炭焼き翁と学童……益田勝実
  ・柳田国男の子ども教育……庄司和晃
  ・『先祖の話』について……桜井徳太郎
  ・『遠野物語』について……谷川健一
  ・《対談》文学・学問・政治……柳田国男・中野重治
  ・先生の学問……折口信夫
  ・先生……橋浦泰雄
  ・「人類学・民族学講座」流産始末記……岡茂雄
  ・私の柳田国男……色川大吉
  ・無方法の方法……吉本隆明
  ・感情移入の達人……谷川徹三
  ・畏き人……保田與重郎
  ・柳田国男先生のこと……きだみのる
  ・獄中で読んだ柳田先生の本……志賀義雄
  ・柳田国男作品
  ・柳田国男年譜……岡田陽一
  ・主要参考文献目録・解題……岡田陽一




★『文体の変遷』 池上禎造 (岩波書店 S34・1)
  ・一 はじめに
  ・二 漢文とその流れ
  ・三 和文
  ・四 和漢の混淆
  ・五 擬古と俗
  ・六 明治普通文と言文一致
  ・七 おわりに




★『平安朝 女性のライフサイクル』 服藤早苗 (吉川弘文館 H10・12)
  ・序 至福の時
  ・春 芽吹きの時
     誕生  児・童  裳着
  ・夏 情熱の時
     結婚  出産と子育て  家族と住まい
  ・秋 熟すとき
     妻たちと役割  宮仕え  女性と経済
  ・冬 至福の時をめざして
     床去りのとき  老女の仕事  老女の生活
  ・終 旅立ちのあと




★『平安朝の結婚制度と文学』 工藤重矩 (風間書房 H6・2)
  ・一 平安時代の婚姻制度
  ・二 一夫一妻制としての平安文学―『かげろふ日記』と『源氏物語』―
  ・三 若菜巻以降の紫上の妻としての立場
  ・四 『うつほ物語』の結婚に関する描写
  ・五 後期物語における結婚―『狭衣物語』と『夜の寝覚』
  ・六 近年の婚姻研究―文学研究の立場からの紹介と批評―




★『平安朝の生活と文学』 池田亀鑑 (河出文庫 S29・8)
  ・第一章   平安京
  ・第二章   後宮の制度
  ・第三章   後宮の女性
  ・第四章   後宮の殿舎
  ・第五章   宮仕の動機
  ・第六章   宮廷の行事
  ・第七章   公家の住宅
  ・第八章   食事と食物
  ・第九章   女性の一生
  ・第十章   結婚の制度・風習
  ・第十一章  懐妊と出産
  ・第十二章  自然観照
  ・第十三章  女性と服飾
  ・第十四章  服飾美の表現
  ・第十五章  女性美としての調度・車輿
  ・第十六章  女性と容姿美
  ・第十七章  整容の方法
  ・第十八章  女性と教養
  ・第十九章  生活と娯楽
  ・第二十章  疾病と醫療
  ・第二十一章 葬送・服喪
  ・第二十二章 女性と信仰




★『平安朝文學研究・作家と作品』(有精堂 S46・3)
  ・物語文学の発生について……奥津春雄
  ・物語文学における主人公の造形―その官位の変遷について―……中野幸一
  ・住吉の神をめぐって―前代的なるものの小考―……山崎正之
  ・原伊勢物語の成立をめぐって……山田清市
  ・伊勢物語初段における解釈上の疑義……伊藤颯夫
  ・現存本業平集の成立……井川健司
  ・大和物語の監の命婦……雨海博洋
  ・『宇津保物語』と音楽との関連……井上英明
  ・落窪物語の方法と読者……神野藤昭夫
  ・源氏物語の方法―ロマンからヌヴェルヘ―……三谷邦明
  ・源氏物語の一つの方法―楽の音と恋と―……安村留美子
  ・源氏物語における「女、女君」について……佐久間啓子
  ・「光君」「輝く日の宮」の物語における弘徽殿女御……佐藤信雅
  ・朝顔斎院の作用……村井利彦
  ・六条院物語の発端……鷲山茂雄
  ・宇治十帖の世界―蜻蛉巻の意義―……橋本真理子
  ・源氏物語と和泉式部との交渉……鬼束隆昭
  ・玖山・九条稙通―『孟津抄』著者の生涯―……井上宗雄
  ・安藤為章と水戸学……折原篤子
  ・『夜半の寝覚』の構想について……松村武夫
  ・栄花物語に描かれた中宮妍子・一品宮禎子とその周辺―成立の問題に関連して―……斉藤浩二
  ・上東門院の研究―藤原氏の周辺・入内まで―……酒井みさを
  ・大鏡「雑々物語」考……松本治久
  ・中世初期における今鏡本文の考察……山内益次郎
  ・増鏡における王朝的なもの―その昂揚の頽廃―……金子大麓
  ・枕草子の虚体験……三田村雅子
  ・形・瞬間・笑―枕草子におけるポエジーについてのエッセー―……筑土まゆみ
  ・枕草子「山は」考……上野理
  ・日記文学の生成―初期における仮名の散文について―……石原昭平
  ・『いぬほし』研究―構成・成立年代―……増淵勝一
  ・「荒月年月」をめぐって……津本信博
  ・日本霊異記と今昔物語集をつなぐ諸作品―漢詩文作者によって書かれた諸作品をめぐって―……高橋貢
  ・菅原道真の讃岐守時代……瀬川ヒサヱ
  ・兼明親王論……今浜通隆
  ・藤原敏行伝の考察……村瀬敏夫
  ・曾禰好忠伝記覚書……北条諦応
  ・仁和寺道性法孫王の周辺―千載集私注―……松野陽一
  ・懸詞の発音について―古今集声点本を中心に―……秋永一枝




★『平安朝文学史 上巻』 五十嵐力 (東京堂 S29・1)
  ・第一  遠望
  ・第二  惜忘期の和歌
  ・第三  七五調の歌壇風靡
  ・第四  三面六臂の法師文豪
  ・第五  文選、文集に随喜した漢文学
  ・第六  漢文は何処へ行く
  ・第七  竹取物語の先駆、漢文小説
  ・第八  最初の国文小説『竹取物語』
  ・第九  愛情の珠玉を聯ねた『伊勢物語』
  ・第十  不運幸運の『大和物語』
  ・第十一 放たれる文学『土佐日記』
  ・第十二 創試の国語論文、古今集仮名の序
  ・第十三 愛欲に翼したる『和泉式部日記』
  ・第十四 大空に孤高を持したる『枕の草子』




★『平安朝文学史 下巻』 五十嵐力 (東京堂 S29・1)
  ・第十五 『源氏物語』の二大先駆
  ・第十六 偉大なる集成創建の『源氏物語』
  ・第十七 短歌をめぐる傍系の惑星歌群
  ・第十八 王朝文壇の宗王、短歌
  ・第十九 源氏物語以後




★『平安の春』 角田文衛 (講談社学術文庫 H11・1)
  ・第一部 春にかすめる
     平安の春  師輔なる人物  花山天皇と熊野  紫女と清女  『源氏物語』と北山
     清少納言と平安京  王朝貴族の恋  王朝貴族の婚姻圏  心やさしき宇治殿
  ・第二部 花の散るのみ
     四条宮下野  白河法皇  院宮の女房たち  三人の野心家  沙弥・西念の悲願
     弥陀の浄土  信夫荘司季春の死
  ・第三部 春し暮れなば
     薄倖の后  義経と平泉  実朝の首  寂蓮の愚息  恨めしい応仁の乱  清十郎  女のいのち
  ・あとがき




★『平家物語』 梶原正昭 (講談社現代新書 S42・7)
  ・序章 平家物語の誕生
      <1>びわの法師   <2>軍記文学の黎明   <3>『平家物詔』の成立と発展
  ・1 浄土への願い―祇王
      <1>清盛をめぐる二人の女   <2>白拍子―新しタイプの女性像   <3>仏道に至る二つの世界
  ・2 孤島の悲劇―足摺
      <1>鬼界ヶ島に至る俊寛   <2>因果関係からみた俊寛像   <3>卓越した俊寛の心理描写
  ・3 軍場こそ晴れ―橋合戦
      <1>源三位頼政の挙兵   <2>軍場こそ晴れの舞台
  ・4 地獄の幻影―入道死去
      <1>清盛狂い死に    <2>堕地獄図の苦患
  ・5 敗走の曲―福原落ち
      <1>灰燼   <2>滅亡への結束   <3>白眉の叙情
  ・6 馬とつわもの―宇治川
      <1>先陣争い   <2>最高の戦力―馬   <3>武士とは騎馬の武者
  ・7 主従の契り―木曽最期
      <1>死地に近づく韮仲   <2>没落への条件   <3>義仲の最期
  ・8 好き敵・合わぬ敵―敦盛
      <1>敦盛の最期   <2>熊谷直実の発心
  ・9 恩愛の道―維盛入水
      <1>維盛の煩悩   <2>悲劇の小松一門   <3>恩愛の妄執
  ・10 弓矢のほまれ―那須与一
      <1>扇の的   <2>遠矢




★『平家物語の論』 高木市之助 (講談社学術文庫 S52・1)
  ・平家物語のとらえ方
  ・平家物語の造型について
  ・平家物語の創造的人問像
  ・平家物語研究をめぐって
  ・平曲と平家文学
  ・平家物語の論
  ・平家物語の叙事詩的関連
  ・中世展―平家の窓から




★『別冊國文學 王朝女流日記必携』 秋山虔編 (学燈社 S61・1)
  ・女流日記文学についての序説……秋山虔
    <蜻蛉日記>
    (梗概)……後藤祥子  作者の肖像……増田繁夫  成立……伊藤博  主題の形成……後藤祥子
     表現の論理……野村精一
    <和泉式部日記>
    (梗概)……小町谷照彦  作者の肖像……藤岡忠美  成立……木村正中  主題の形成……小町谷照彦
     表現の論理……森田兼吉
    <紫式部日記>
    (梗概)……室伏信助  作者の肖像……篠原昭二  成立……中野幸一  主題の形成……室伏信助
     表現の論理……伊藤博
    <更級日記>
    (梗概)……犬養廉  作者の肖像……池田利夫  成立……宮崎荘平  主題の形成……犬養廉
     表現の論理……三角洋一
  ・女流日記生活事典……秋山虔・鈴木日出男
  ・女流日記研究史年表……守屋章吾
  ・主要参考文献解題……石原昭平
  ・作者年表……池田尚隆・福長進
  ・関係地図
  ・関係系図……福長進
  ・あとがき




★『別冊國文學 王朝物語必携』 藤井貞和 (学燈社 S62・9)
  ・王朝物語の「王朝」……藤井貞和
  ・第一部王朝物語の世界
     王朝物語を読むために……三谷邦明
     『宇津保物語』から『源氏物語』へ……鈴木日出男
     王朝物語―その中心と周縁……長谷川政春
     王朝物語の読者……三田村雅子
  ・第二部王朝物語術語・話型事典……藤井貞和
  ・第三部王朝物語20選
  ・第四部物語文学全覧……三角洋一




★『別冊國文學 源氏物語必携』 秋山虔編 (学燈社 S53・12)
  ・源氏物語への招待……秋山虔
  ・紫式部の肖像……秋山虔
  ・源氏物語五十四帖―梗概と鑑賞
  ・源氏物語人物総覧……鈴木日出男
  ・源氏物語系図……鈴木日出男
  ・源氏物語年立……鈴木日出男
  ・服飾・儀式……中村義雄
  ・官職……山中裕
  ・年中行事……山中裕
  ・本文批評……池田利夫
  ・古注釈解題……伊井春樹
  ・享受史……寺本直彦
  ・研究史と研究書解題……池田和臣
  ・源氏物語主要テキスト対照表




★『別冊國文學 源氏物語必携U』 秋山虔編 (学燈社 S57・2)
  ・源氏物語|作品と作中人物……秋山虔
  ・源氏物語作中人物論
     葵の上……大朝雄二  明石の君……鈴木日出男  明石の入道……石原昭平  秋好中宮……斎藤暁子
     朝顔の姫君……今四祐一郎  浮舟……長谷川政春  空蝉……鬼束隆昭  末摘花……三谷邦明
     朱雀院……深沢三千男  王鬘……藤井貞和  頭中将……野村精一  中の君……原岡文子
     匂宮……森一郎  八の宮……藤本勝義  近江の君……針本正行  大君……吉岡曠
     落葉の宮……大軒史子  腱月夜の君……後藤祥子  女三の宮……石田穣二  薫……小町谷照彦
     柏木……篠原昭二  桐壷更衣……藤原克己  源典侍……金田元彦  弘徽殿女御……室伏信助
     式部卿宮……渋谷栄一  花散里……細野はるみ  光源氏……今井源衛  髪黒……日向一雅
     藤壷中宮……伊藤博  螢宮……柳町時敏  紫の上……清水好子  夕顔……稲賀敬二  夕霧……藤村潔
     横川の僧都……柳井滋  六条御息所……坂本昇
  ・源氏物語系図……鈴木日出男
  ・源氏物語表現事典……秋山虔
     異郷……関根賢司  異本……池田利夫  会話文と地の文……甲斐睦朗  歌語……鈴木一雄
     語り……榎本正純  鍵語……山口仲美  空間表現……糸井通浩  敬語……武原弘  原型……三角洋一
     構想と構造……高橋亨  視点……小嶋菜温子  主題……阿部好臣  准拠……藤河家利昭
     状況と場面……河添房江  心内語……大森純子  草子地……中野幸一  挿入句……秋山虔
     対話……神尾暢子  テクスト……土方洋一  引歌……木船重昭  故事……新間一美  古注釈……伊井春樹
     作為と伝承……林田孝和  時間表現……神野藤昭夫  自然表現……中田武司  美意識……沢田正子
     風土……吉海直人  物語音読論……三田村雅子  物語取り……池田和臣  和歌……広川勝美




★『別冊國文學 古典文学基礎知識必携』 小町谷照彦編 (學燈社 H3・7)
  ・古典文学入門書の試み……小町谷照彦
  ・古典文学研究の体系と方法……秋山虔
  ・古典文学の思想と美的理念……久保田淳
  ・第一部 古典文学基礎百科事典……小町谷照彦編
    1 環境・自然  2 制度・儀礼  3 生活空間  4 天文・ト占  5 信仰・宗教
    6 学術・技芸・遊技  7 外来思想  8 文献資料
  ・第二部 古典文学の研究方法
       文献学的研究……杉谷寿郎  民俗学的研究……林田孝和  歴史・社会学的研究……伊藤博之
       文体論・表現論的研究……神尾暢子  作品読解の新傾向……三田村雅子
       研究の学際性・国際性
       古典文学研究と国語学……秋本守英  古典文学研究と歴史学……大隅和雄
       古典文学研究と中国文学……藤原克己  古典文学研究と文化人類学・民族学……藤井貞和
       古典文学研究と文芸批評……百川敬仁  海外の日本古典研究……井上英明
  ・古典文学基本文献案内……編・鈴木日出男
       文献考証の基礎知識
       書日誌学の基礎知識……田中登  伝記考証の基礎知識……井上宗雄




★『別冊國文學 新・源氏物語必携』 秋山虔編 (学燈社 H9・5)
  ・源氏物語の世界……秋山虔
  ・伝承から源氏物語へ……藤井貞和
  ・源氏物語、書かれた語り……高橋亨
  ・仏教と源氏物語……三角洋一
  ・中国文学と源氏物語……藤原克己
  ・源氏物語五十四帖を読む……秋山虔編
  ・源氏物語の人々……鈴木日出男
  ・源氏物語年立……鈴木日出男
  ・源氏物語風俗案内……小町谷照彦
  ・源氏物語の伝統……池田和臣
  ・源氏物語の影響……島内景二
  ・源氏物語研究の課題……高田祐彦
  ・紫式部の一生……秋山虔
  ・紫式部の肖像……久保朝孝




★『別冊國文學 新・古典文學研究必携』 市古貞次編 (学燈社 H2・11)
  ・古典文学研究の現状……市古貞次
  ・古代前期
     万葉集……稲岡耕二・小野寛  神話・伝承……古橋信孝  祝詞・宣命……西宮一民
     古事記……神野志隆光  日本書紀……林勉  風土記……金井清一
  ・古代後期
     古今和歌集……新井栄蔵  後撰和歌集……杉谷寿郎  拾遺和歌集……小町谷照彦
     後拾遺和歌集……平田喜信  金葉和歌集・詞花和歌集……川村晃生  千載和歌集……片野達郎
     勅撰漢詩集……後藤昭雄  和漢朗詠集・本朝文粋……大曽根章介  神楽歌・催馬楽……飯島一彦
     梁塵秘抄……外村南都子  竹取物語……河添房江  伊勢物語……片桐洋一  大和物語・平中物語……雨海博洋
     うつほ物語……室城秀之  落窪物語……藤井貞和  源氏物語……秋山虔  狭衣物語秋本守英
     夜の寝覚・浜松中納言物語……神野藤昭夫  堤中納言物語……池田利夫
     住吉物語・とりかへばや物語……稲賀敬二  栄花物語……池田尚隆   大鏡・今鏡……海野泰男
     将門記・陸奥話記……梶原正昭  日本霊異記……多田一臣  今昔物語集・古本説話集・打聞集……篠原昭二
     枕草子……鈴木日出男  土佐日記……木村正中  蜻蛉日記……増田繁夫  和泉式部日記……藤岡忠美
     紫式部日記……後藤祥子  更級日記……堀内秀昇  讃岐典侍日記・建春門院中納言日記……増淵勝一
  ・中 世
     新古今和歌集……後藤重郎  山家集・金槐和歌集……稲田利徳  玉葉和歌集・風雅和歌集……久保田淳
     菟玖波集・新撰菟玖波集……奥田勲  犬筑波集・竹馬狂吟集・守武千句……沢井耐三
     五山文学(禅林の文学)……朝倉尚  閑吟集・田植草紙……友久武文  保元物語……麻原美子
     平治物語……松尾葦江  平家物語・源平盛衰記……山下宏明  太平記……鈴木登美恵
     義経記・曽我物語……徳江元正  擬古物語……三角洋一  お伽草子……徳田和夫M
     愚管抄・神皇正統記……栃木孝惟  水鏡・増鏡……伊藤敬  宇治拾遺物語・古今著聞集……藤本徳明
     宝物集・撰集抄・沙石集……木下資一  神道集・付唱導・絵解……村上学  方丈記・発心集……浅見和彦
     徒然草……三木紀人  海道記・東関紀行・十六夜日記……福田秀一  とはずがたり……祐野隆三
     法語……山田昭全  能……松岡心平  世阿弥……西一祥  狂言……橋本朝生
     幸若舞曲……北川忠彦
  ・近 世
     近世和歌(前期)……上野洋三  近世和歌(後期)……鈴木淳  貞 門……森川昭  談 林……雲英末雄
     芭 蕉……白石悌三  蕉 門……桜井式次郎  蕪 村……山下一海  一茶……石川真弘
     去来抄・三冊子・鶉衣……堀信夫  狂歌……粕谷宏紀  川柳……清登典子  仮名草子……白倉一由
     西鶴……堤精二  浮世草子……長谷川強  秋成……長島弘明  馬琴・京伝……高田衛
     南畝・種彦……揖斐高  読本……徳田武  酒落本……中野三敏  滑稽本……本田康雄
     人情本……武藤元昭  黄表紙……和田博通  仁斎・但徠・山陽……日野龍夫
     契沖・真淵・宣長……百川敬仁  近松……鳥居フミ子  南北・黙阿弥……古井戸秀夫
     舌耕文芸……延広真治  出版……市吉夏生




★『別冊國文學 人物造型からみた「源氏物語」』 鈴木日出男編 (至文堂 H10・5)
  ・共感の情理―光源氏の一面……鈴木日出男
  ・葵巻の六条御息所……増田繁夫
  ・作中人物連関の方法―紫の上と女君たち……高田祐彦
  ・藤壷……藤井貞和
  ・空白の身体―空蝉と光源氏……小嶋菜温子
  ・たけき宿世―明石の君の人惣造型……藤原克己
  ・タ顔の女と物語の生成……土方洋一
  ・滑稽譚賢女伝へ―末摘花の物語……田中隆昭
  ・”ゆかり”超越の女君―玉鬘……藤本勝義
  ・朧月夜の人物造型とその物語の方法―話型・引用・準拠の方法……日向一雅
  ・「道心」 という幻想空間―「薫」小見……高橋文二
  ・父の姉娘の物語―大君……今井久代
  ・境界の女君―浮舟……原岡文子
  ・第一部から第二部へ―柏木の造型の視座から……高木和子
  ・夕霧……後藤祥子
  ・自閉庭園の美しき魂―朝顔姫君論……小林正明




★『別冊國文學 竹取物語伊勢物語必携』 鈴木日出男編 (学燈社 S63・5)
  ・物語成立支覚え書き―貴種流離と色好みと……鈴木日出男
  ・竹取物語・伊勢物語のことば……山口仲美
  ・伊勢物語の絵画化……田口栄一
  <竹取物語>
  ・物語の出で来はじめの親……藤井貞和
  ・主題と表現……小嶋菜温子
  ・かぐや姫論―変化のもの……高橋亨
  ・竹取物語を読む……鈴木日出男・小嶋菜温子・島内景二
  ・享受……河添房江
  ・研究の現在……阿部好臣
  <伊勢物語>
  ・成立……増田繁夫
  ・主題と表現……長谷川政春
  ・業平論―作者のかたる業平像……石原昭平
  ・伊勢物語を読む……鈴木日出男・河添房江・小林正明
  ・古註釈の世界……島内景二
  ・研究の現在……高田祐彦
  ・伊勢物語類歌索引……鈴木宏子・吉野瑞恵
  ・伊勢物語系図……鈴木宏子
  ・伊勢物語年表……鈴木宏子
  ・竹取物語・伊勢物語要語解説……池田節子・高田祐彦




★『別冊國文學 文学史上の「源氏物語」』 鈴木日出男編 (至文堂 H10・6)
  ・須磨・明石巻の基底―住吉信仰をめぐって……多田一臣
  ・『源氏物語』の歴史叙述と説話……廣川勝美
  ・『源氏物語』と『遊仙窟』……中西進
  ・『源氏物語』と『後漢書』―光源氏の物語と清河慶伝……仁平道明
  ・王鬘大君求婚謂と和歌―竹河巻前半をめぐって……小町谷照彦
  ・物語における主人公の系譜―『うつほ物語』から『源氏物語』へ……大井田晴彦
  ・「ものはかなし」の系譜―『蜻蛉』から『源氏』へ……今西祐一郎
  ・紫式部の<言葉―『源氏物語』・『紫式部日記』・『栄花物語』を比較して……池田節子
  ・「話型」と『源氏物語』とが切り開く世界……島内景二
  ・『夜の寝覚』と『源氏物語』―「寝ざめ」の表現史……河添房江
  ・源氏物語と中世和歌……渡部泰明
  ・素人作の源氏能―内藤河内守作「夕皃ノ上」と<半蔀><夕顔>……山中玲子
  ・中世の源氏学……伊井春樹
  ・源氏と近世小説―『好色一代男』における『源氏』受容論の変遷とその意味……杉本和寛
  ・『手枕』の人物造型―六条御息所と光源氏……杉田昌彦
  ・<貫種流離>と<いろごのみ>の構図……鈴木日出男




★『別冊國文學 万葉集必携』 稲岡耕二編 (學燈社 S54・5)
  ・万葉集の世界……稲岡耕二
  ・万葉集の諸本……林勉
  ・万葉時代の音韻……馬淵和夫
  ・万葉集の用字……稲岡耕二
  ・万葉集民俗事典……桜井満
  ・万葉集歴史事典……笹山晴生
  ・万葉和歌史
    第一期―初期万葉……稲岡敬二  第二期―人麻呂の時代……稲岡敬二  第三期―旅人・憶良の時代……金井清一
    第四期―末期万葉……小野寛  東歌・防人歌・作者未詳歌……遠藤宏
  ・万葉集研究史……稲岡敬二編
  ・万葉集人名索引……稲岡敬二編
  ・万葉作品年表……神野志隆光




★『別冊國文學 宮沢賢治必携』 佐藤泰正編 (學燈社 S55・5)
  ・宮沢賢治素描―「雨ニモマケズ」再論……佐藤泰正
  ・賢治と「心象スケッチ」―一つの随想として……入沢康夫
  ・賢治童話、心象から照応へ―主題と方法……天沢退二郎
  ・「ペンネンネンネン・ネネムの伝記」「風の又三郎」……阪田寛夫
  ・「セロ弾きのゴーシュ」「どんぐりと山猫」……別役実
  ・「春と修羅」「命令」……塚本邦雄
  ・「空明と傷痍」「一本木野」……佐藤泰正
  ・宮沢賢治詩人事典……佐藤泰正編 大藤幹夫・佐藤泰正・萬田務
  ・賢治詩事典……小沢俊郎編 小沢俊郎・栗原敦
  ・賢治童話事典……小沢俊郎編 伊藤真一郎・小沢俊郎・続橋達雄
  ・宮沢賢治(抄)……谷川徹三
  ・宮沢賢治論(抄)……吉本隆明
  ・宮沢賢治の児童文学……小倉豊文
  ・懐しき親好(抄)……齋藤宗次郎
  ・序説(抄)……中村稔
  ・芸術の発展(抄)……鶴見俊輔
  ・診断と鑑別診断……福島章
  ・丁丁丁丁丁(抄)……大岡信
  ・研究史……萬田務
  ・研究の課題―『校本全集』以後……池川敬司
  ・主要参考文献目録……萬田務編
  ・宮沢賢治略年譜……萬田務
  ・あとがき




★『憑霊信仰論』 小松和彦 (講談社学術文庫 H5・3)
  ・「学術文庫」版まえがき
  ・はしがき(原本)
  ・一 「憑きもの」と民俗社会―聖痕としての家筋と富の移動
   1はじめに  2民俗学的研究の若干の問題点  3「つき」の基礎的概念  4「つき」と「憑依」
   5聖痕としてみた「憑きもの」  6聖性(異常性)の形象化としての「憑きもの」
   7「憑きもの筋」と「限定された富」  8総括と今後の問題
  ・二 説明体系としての「憑きもの」―病気・家の盛衰・民間宗教者
   1はじめに  2高知県物部村の事例  3説明体系としての信仰  4まとめ
  ・三 (呪咀)あるいは妖術と邪術
   1はじめに  2「障り」の病  3因縁調伏  4生霊憑き
   5大神憑き(四足憑き)  6式王子と式法  7若干の考察とまとめ
  ・四 式神と呪い
   1はじめに  2土佐のいざなぎ流陰陽道  3「呪詛」のための祭文と儀礼
   4いざなぎ流の「式神」  5呪禁道と陰陽道の伝来  6陰陽師の活躍
   7陰陽道の「呪い」と「式神」
  ・五 護法信仰論覚書―治療儀礼における「物怪」と「護法」
   1はじめに  2「枕草子」からの事例  3調伏儀礼  4「護法」―験者の呪カの形象
   5憑霊としての「物怪」と「護法」  6「憑坐」と「夢」
  ・六 山姥をめぐって―新しい妖怪論に向けて
   1柳田国男の妖怪論  2妖怪―祀られぬ神々  3《神》と《鬼》  4土佐の「山女郎」
   5「山女郎」の両義性  6昔話のなかの「山姥」  7今後の課題
  ・七 熊野の本地―呪咀の構造的意味
   1「熊野の本地」諸本について  2呪咀・占い・殺害  3陰謀の構造的意味  4「うわなり打ち」の視点
  ・八 器物の妖怪―付喪神をめぐって
   1怨霊・河童・付喪神  2器物の精の妖怪化  3御伽草子『付喪神記』  4中世における”もの”と”人間”
  ・九 収録論文解題―あとがきに代えて




★『変容する物語−物語文学史への一視覚−』 久下裕利 (新典社 H2・10)
  ・はじめに
  ・一 異本の発生
  T異本発生の契機  U『狭衣物語』の異本発生
  ・二 別巻の存在
  T『源氏物語』の別巻「桜人」「狭蓆」「巣守」  U 『寝覚』『浜松』の別巻
  ・三 摂取の方法
  『交野』『隠蓑』『狛野』の摂取
  ・四 梗概の形式
  T梗概の形式  U『源氏営鑑抄』など  V『狭衣物語』の梗概本
  ・五 改作の要請
  T改作の要請  U『夜の寝覚』の改作本
  ・六 本文の矛盾
  T竹取の翁の年齢矛盾  U六条御息所の年齢矛盾  V光源氏の年齢矛盾
  W紫上の年齢矛盾  X明石の君の年齢矛盾  Y薫の年齢矛盾
  ・七 異端の女主人公
  Tかぐや姫症候群  U男装の姫君  V女房出世譚
  ・あとがき