★『歩く源氏物語』 瀬戸内寂聴 (講談社 H6・9)
・物語という旅への誘い
・廬山寺 紫式部邸宅址
・琵琶湖
・高島三尾里
・塩津
・逢坂関跡
・石山寺
・武生
・京都
東寺 羅城門址 西寺址 朱雀門址 朱雀門址碑 大極殿址 神泉苑 平安神宮 京都御所
夕顔の宿跡 鳥野辺 河原院址 三条宮址 京都文化博物館別館 東三条院址 閑院内裏址
二条院址 鞍馬寺 大学寮址
・嵯峨野
仁和寺 野宮神社 大堰川畔 清涼寺
・小野の里
・初瀬
椿市 長谷寺
・宇治
宇治神社 宇治上神社 平等院 宇治川
・八瀬
★『異郷論 [王朝人の心象]』 林田孝和 (桜楓社 S61・4)
・T 異郷意識の展開
異郷意識の始源 一 常世の語義 二 折口博士の異郷論と補陀洛渡海 三 常世からの来訪者へ
四 楽土昇天
王朝人の河川観 一 王朝物語文学の開花 二 孤愁・悲嘆の場 三 河のほとりの怪異譚
四 入水譚の生成と帰結 五 水辺の祭場と<水の女> 六 浮舟物語と水の力
七 文学空間
叙景文学の発生 はじめに 一 自然崇拝 二 叙景文学発生の場 三 叙景歌の行く末
四 死出の山 五 異郷への憧憬
物語文学と伝説 一 伝説の語義 二 伝説の生成 三 三輪山式神婚伝説と物語
四 入水伝説と入水譚の系譜 五 安積香山伝説とその影響 むすび
伊勢物語の宴席 一 四季の循環 二 春の雪 三 観桜花・花の宴 四 聖婚の投影章段
古今集「伊勢歌」の背景 はじめに 一 異郷の神を迎えて 二 成木責め 三 もののならぬ木
四 年頭の問答 五 豊饒祈願の祭儀 六 まつりと聖婚 むすび
・U 源氏物語の精神史ノート
和歌から物語へ 一 物語のクライマックス 二 歌物語の成立
源氏物語の作為と伝承 一 折口説の展開―貴種流離譚と物の怪論 二 色好み論の可能性
源氏物語の絵 はじめに 一 影と肖像画 二 薫の大君追慕 三 カタドルことの意味
四 男女共寝の絵姿 むすび
思ひあがる#徳のかげに―源氏物語巻頭の読み
朱雀院のことば
朱雀院の手紙
紫の恋情発想ノート
★『伊勢ー王朝女流文学の誕生』 秋山虔 (ちくま学芸文庫 H6・9)
・第一章 わたしの伊勢
「難波潟」の伊勢 いづれの御時にか 「伊勢日記」
・第二章 宮仕え、恋愛とその破綻
温子女御のもとに 仲平との恋い 歌による架け橋
・第三章 寺めぐり
大和におもむく 奈良坂より 龍門の滝
・第四章 ふたたび宮仕え、拒む女となる
温子の招き されど逢はでやりつ 歌の巧者 拒む女 こころざし深き人
・第五章 平中の敗北
見つとだに君いはましや 『平中物語』 沈黙の意味
・第六章 皇子を産む、中宮のいたわり
皇子誕生 宇多天皇と伊勢 温子中宮と交誼
・第七章 中宮の崩御
わびしき団欒 皇子の死 限りなき懐旧 温子中宮との死別 つきぬ哀傷
・第八章 敦慶親王とともに
物語絵を詠む 敦慶親王 愛と美の協奏 恋ひかへすべき命ならねば
・第九章 歌壇の花
歌合の歌人として 屏風歌を詠む 古今歌風の正統に立つ 後代の評価
・第十章 交友、晩年、伝承
歌の恋 女友だち 娘、中務とともに 次の世代の歌人たちと 家を売る
親の死を嘆く 伝承の中の女歌人
・伊勢関係図
・伊勢略年譜
・参考文献
・伊勢和歌索引
★『色ごのみの文学と王権−源氏物語の世界へ−』 高橋亨 (新典社 H2・10)
<色ごのみの文学>
・一 はじめに
・二 折口信夫の色ごのみ論
1 色ごのみ論の成立
2 術語のパラドクス
3 王権論へ
4 倒錯した王権論
・三 源氏物語の「色ごのみ」
1 王統の教養と多情性
2 薫の色ごのみと「まめ人」
・四 物語の男の美質
1 宇津保物語
2 落窪物語と交野の少将
・五 色ごのみの家と芸道
1 古今集の序文
2 儒仏イデオロギーと「まめ」
3 無名草子の女性像
4 女房と遊女
・六 物語論への地平
1 歌物語の系列
2 <女>の文化と<男>の文化
3 王朝文化の基底
4 レトリックの精神
<源氏物語の<光>と王権>
・一 日月の象徴
1 天皇の礼服
2 玉と月日の光
3 月の光源氏
・二 王法と仏法と物語
1 光る君と聖徳太子
2 末法の闇の皇子
3 明石物語の月日
4 明石入道の夢
・三 物語の宇宙観
1 夢のコスモロジー
2 桐壺院の霊
・四 レトリックとしての王権
1 光源氏の「宿世」
2 もののさとし
3 「太上天皇に准ふ御位」
4 物語の可能性
・あとがき
★『岩波講座文学(1)文学とはなにか』 (岩波書店 S28・11)
・文学とはなにか……桑原武夫
・文学と社会……阿部知二
・文学と思想……蔵原惟人
・文学と政治……中野好夫
・文学と教育……国分一太郎
・文学と言語生活……西尾実
・日本人の文学生活
T 生活と文学……竹内好
U 文学要求(1)……野間宏
V 文学要求(2)……南博
W 機能と効用……日高六郎
★『岩波講座文学(2)日本の社会と文学』 (岩波書店 S28・12)
・日本社会の封建性と文学……杉浦明平
・日本人の文学意識
労働者……野間宏
農民………山代巴
小市民……多田道太郎
婦人………鶴見和子
・作家の生活……伊藤整
・文壇とジャーナリズム……日高六郎
・今日の映画演劇と文学……木下順二
・子どもと文学……寒川道夫
★『岩波講座文学(3)世界文学と日本文学』 (岩波書店 S29・1)
・世界文学の可能性……中島健蔵
・第二次世界大戦と文学……新村出
・革命と文学……金子幸彦
・ファシズムと文学……井上正蔵
・実存主義の文学……矢内原伊作
・被壓迫民族の文学……中野重治
・中国文学のふくむ問題……岡崎俊夫
・翻訳文学の諸問題……河盛好蔵
・資本主義的人間・社会主義的人間……南博
・文学における独立とはなにか……竹内好
★『右大将道綱母』 増田繁夫(新典社 S58・4)
・右大将道綱母の輪郭
・主要人物解説
・系図
・序章 結婚まで
・第一章 九条家御曹司の妻に
・第二章 かげろうの身の上
・第三章 世の中のあわれなり
・終章 晩年の生活
★『NHK文化セミナー 平安朝の女性たち』 服藤早苗 (NHK出版 H10・4)
・第一章 愛と結婚
1 女と男の出会い 2 結婚ー「婿取婚」の実態 3 妻の座 4 離婚と再婚
・第二章 住まいと家族
1 居住家族 2 同居家族
・第三章 出産と子育て
1 命をかけた出産 2 子育て
・第四章 働く女たち
1 都市の女たち 2 内の女房・女官 3 家の女房・下仕・女童たち 4 妻の仕事
・第五章 女の経済生活
1 相続財産 2 経済活動
・第六章 文化の創造
1 書き・描く女たち 2 書く女たち 3 縫う・染める女たち 4 デザインする女たち
・第七章 旅する女たち
1 寺社詣での旅 2 都と地方の交流
・第八章 病と出家・死
1 病 2 老女の生活・尼削ぎ 3 死と葬送
・終章 家の成立と女性
★『王朝女流日記を学ぶ人のために』 久保朝孝編 (世界思想社 H8・8)
・第一章 王朝女流日記への招待……三角洋一
・第二章 土佐日記ー<性差>と<言説>と……長谷川政春
・第三章 歌人道綱母ー蜻蛉日記上巻の本質……後藤祥子
・第四章 枕草子ーつれづれなぐさむ草子と日記……高橋亨
・第五章 和泉式部日記の成立ーもの思ふ女の記……平田喜信
・第六章 紫式部日記の消息体文ーその不思議な表現世界……室伏信助
・第七章 更級日記の始発ー少女のまなざしをめぐって……原岡文子
・第八章 成尋阿闍梨母集ー母からのメッセージ……伊井春樹
・第九章 讃岐典侍日記の叙述方法ー排除・密着=独占の構図……久保朝孝
・第十章 王朝女流日記の達成……中野幸一
★『王朝女流文学の形成』 秋山虔 (塙書房 S42・3)
・T 小野小町的なるもの
・U 伊勢日記解
・V 蜻蛉日記の世界
★『王朝女流文学の世界』 秋山虔 (東京大学出版会 S47・6)
・平安文学一面おぼえ書
・光源氏論
・源氏物語の人間造型
・源氏物語の自然と人間
・源氏物語の虚構と文体
・源氏物語と紫式部日記
・源氏物語の成立・構想ー戦後の成立論の始発をめぐってー
・枕草子の本質
・枕草子・美意識を支えるもの
・日記文学論ー作家と作品とについてー
・摂関時代の後宮文壇ー紫式部の視座からー
・古典と現代
一 古典文学鑑賞の問題
二 古典の現代的評価についての断想
三 古典と現代
★『王朝の姫君』 大槻修 (世界思想社 S59・4)
・はじめに
・第一章 平安の都の風土と文化
・第二章 宮廷での日々、喜びも悲しみも
・第三章 後宮―その文芸サロン
・第四章 女の嫉妬と憤怒に燃えて
・第五章 不倫の恋と道徳律と
・第六章 清純な女の系譜にそって
・第七章 今も昔も続く継子いじめ
・第八章 さまよう恋と灼熱の恋と
・第九章 奔放な人生を押し通すカ
・第十章 一対の男女の悲恋を描いて
・第十一章 純情ぶる男、それを弄ぶ女
・第十二章 奇癖をもつ姫君の面白さ
・第十三章 身分差の恋に絶望の果て
・第十四章 頽廃とデカダンスを超えて
・第十五章 はかなげな女の悲恋の物語
・あとがぎ
★『王朝の文学空間』 秋山虔 (東京大学出版会 S59・3)
・T 1 王朝の文学空間ーその始発
2 菅原道真の詩人形成
3 六歌仙時代とは何か
4 伊勢物語ー「みやび」の論
・U 5 男の文学と女の文学ー宇津保物語と源氏物語
6 女流日記文学の発生ー蜻蛉日記と更級日記
7 蜻蛉日記の文体形成ー地の文に融合する引歌
8 ふたりの才媛ー清少納言と紫式部
・V 9 光源氏像一面ーその政治性について
10 好色者と生活者ー光源氏の「癖」
11 物語世界と後宮
12 源氏物語の和歌をめぐって
13 源氏物語の敬語
14 源氏物語の文章表現ー挿入句をめぐって
15 源氏物語と「源氏物語絵巻」の間
★『王朝文学史』 秋山虔編 (東京大学出版会 S59・6)
・序章 国風文学の自立
・T 王朝文学の開花
1 嵯峨朝の文学 2 菅原道真とその周辺 3 王朝和歌の成立 4 古今和歌集の形成
5 紀貫之の詩と批評 6 物語の発生ー竹取物語とその周辺 7 色好みの物語 8 霊異の文学
・U 王朝文学の展開
1 摂関期の文人たち 2 王朝和歌の展開 3 歌と物語 4 作り物語の展開
5 源氏物語の達成
一 紫式部 二 主題と構想 三 表現と文体 四 物語の論理 五 もののあはれ
6 女流日記の形成ー蜻蛉日記 7 和泉式部日記の虚実
8 枕草子の世界
一 清少納言 二 美意識
・V 王朝文学の爛熟
1 漢文学の変貌 2 王朝和歌の新生 3 中世和歌への道 4 物語的浪漫への傾斜
5 王朝物語の行方 6 菅原孝標女 7 歴史物語の論理 8 将門記ー戦記物語の始発
9 説話文学の系譜 10 今昔物語集の世界 11 王朝歌謡の諸相
・参考文献
・王朝文学史 年表