日本語には、 「 言霊 」 (ことだま) があります。 英語、仏語、韓国語、などには
「 言霊 」 があるのでしょうか ?
字典でみると、 「 言霊とは、日本において言葉に宿ると信じられた霊的な力の
こと。 言魂とも書く。 」 とありました。
その日本語の代表には、 「 大和言葉 」 (やまとことば) があります。
太古の昔に私たちの先祖が創り出した日本固有の言葉です。
今も私たち日本人の心に染みる唱歌 「 ふるさと 」 (高野辰之作詞、 岡野貞一作曲)
に、 大和言葉や言霊の精神 を窺い知ることができます。
うさぎ追いし彼の山 こぶな釣りし彼の川
夢はいまもめぐりて 忘れがたきふるさと
生活の中に生まれた言葉 「山」 、 「川」 、 「夢」 、 「ふるさと」 、みんな大和言葉
です。
これら大和言葉には、子どもの頃の懐かしい想い出が宿る 「 心に染みる 」
特性があるのです。
◎ 大和言葉 「 もてなし 」 ◎
日本が誇るべき精神として注目を浴びている 「おもてなし」 は、オリンピック誘致で話題になりました。
その 「もてなし」 の心を伝えるには、自分の趣味、生き方、相手への思いなどを、丁寧に、正直に
表現し、両者の心の間で響き合う何かを見いだして、その喜びを共有することです。
お客様と深く知り合ったとき、何が響き合うのだろう・・・・という期待と好奇心が、心からの
もてなしを生むのです。
「もてなしの心」 が伝わる成句には、
「 ようこそお運びくださいました 」
「 お待ちしていました 」
「 お上がりください 」
「 ごゆるりと 」
「 お心置きなく 」
「 お口に合いますかどうか 」
など、心と心の間で響き合う大和言葉があります。
右写真 : 高橋こうじ著 「 日本の大和言葉を美しく話す 」 (参考資料)の表紙です。
今後、機会あるごとに 「 日本の大和言葉を美しく話す 」 から
「手紙」 、 「恋」 、 「装い」 、 「思い」 、 「つとめ」 、 「魂」 などで、
心が伝わる成句 (フレーズ) を紹介させていただきます。