平成24年度 「 自衛隊観艦式 」 に乗艦する機会を得ました。
今年は、“ 守る この海・夢・未来 ” をスローガンにかかげて
” 海上自衛隊創設60周年記念行事 ” として挙行されました。
私は、「 自衛艦 : はたかぜ 艦番号 171 」
に横須賀:船越岸壁から乗艦しました。 ブラボー!
◎ 「 自衛隊観艦式 」 ◎
観艦式の乗艦券を入手するために、応募ハガキを9通投函しまし、幸運にも
1通が当選し、11日の第2回事前公開に参加することができました。
観艦式の起源は、1341年、英仏戦争の時、英国王エドワード3世が出撃する
際にその威容を観閲したことが始りと言われています。
日本では明治元年、天皇陛下をお迎えし、大阪・天保山沖で実施された
観艦式が始まりです。
戦後は、自衛隊記念行事として昭和32年、第1回観艦式が東京湾で実施され、以降
大阪湾、博多湾、伊勢湾などで開催され、第15回からは3年ごとに ” 相模湾 ”
で実施されています。
平成24年は艦艇40隻、航空機33機の観閲部隊の編成で、10月14日実施され
ました。
右写真 : 「 2012 自衛隊観艦式 」 のロゴマークです。
◎ 護衛艦 「 はたかぜ 」 ◎
私は、護衛艦 「 はたかぜ 」 ( 4.600t ) に乗艦しました。
初代 「 旗風 」 は、大正13年に就役し、昭和20年まで、常に作戦の一番艦
として任務を全うしました。
現在、3代目の 「 はたかぜ 」 は、新鋭ミサイル護衛艦としてよみがえり、
初代同様、天象、気象に因んで名付けられています。
「 はたかぜ 」 には、 ” 対空誘導弾発射装置 ” 、 ” 5インチ単装連射砲 ”、
” SSM発射機 ” 、 ” 3連装短魚雷発射管 ” 、 ” アスロック発射機 ”
などが装備され、艦隊防空の要として活躍しています。
右写真 : 護衛艦 「 はたかぜ 」です。
◎ 観艦式の概要 ◎
私たちは、船越岸壁に6時30分集合し、空港並みの身体検査を受け、
7時40分乗艦し、8時00分に出航しました。
これから16時40分まで、相模湾で実施される観艦式に参加します。
参加艦艇 40隻 (海上自衛隊36隻、海上保安庁1隻、がいこく艦艇3隻)
参加航空機 33機 (海上自衛隊23機、陸上自衛隊3機、航空自衛隊7機)
の観閲部隊編成です。
11:00 観閲官乗艦
12:00〜12:26 観閲
12:41〜13:18 訓練展示
14:00 観閲官退艦
のスケジュールで 「 2012年 観艦式 」 が相模湾上で実施されました。
☆ 祝砲発射 ☆
2隻の護衛艦が観艦式を祝い空砲を5発発射します。
使用する大砲は、5インチ単装速射砲です。
私たちが乗艦した 「 はたかぜ 」 は、第1群部隊として祝賀発射した
ので、全員に 高級耳栓 が配布されました。
☆ 戦術運動 ☆
護衛艦数隻で一斉に方向を変える運動をが実施されました。
☆ 潜水艦の浮上 ☆
潜水艦2隻が浮上を実施しました。
☆ ヘリコプター発艦 ☆
2隻の護衛艦から、搭載中の哨戒ヘリコプター SH-60K 及び SH=60J
の3機が発艦しました。
☆ 洋上給油 ☆
補給艦から護衛艦ね燃料を給油していました。
☆ エアクッション艇高速航走 ☆
エアクッション艇2艇が、時速約65kmで高速航行していました。
☆ P-3C 対潜爆弾投下 ☆
哨戒機P-3C 2機が対潜爆弾4発ずつ計8発を高度約60mで海面に投下し
ました。
☆ P-3C IRフレアー発射 ☆
哨戒機P-3C 2機がIRフレアーを高度約150mと180mでそれぞれ射出し
ました。
☆ US-1A 離着水 ☆
救難飛行艇US-1A及びUS−2各1機が飛行し、海面に着水後、離陸し
ました。
☆ 艦艇の観閲 ☆
自衛艦25隻、海上保安庁巡視船1隻、計26隻から成る艦隊が一列縦隊
で航行し、順次観閲を受けました。
引き続き、外国艦艇3隻が祝賀航行をしました。
☆ 航空機の観閲 ☆
海上自衛隊21機、陸上自衛隊3機、航空自衛隊7機の計31機から成る
部隊が順次飛来し、観閲を受けました。
観艦式も無事終了し、ひたすら船越岸壁に向かっていました。
その時、広い相模湾の海面にイルカの群れが姿を現しました。
その姿は、今日の受閲艦艇部隊を祝すように踊っているよう
でした。
こんな情景は、 「 はたかぜ 」 の乗員の方もあまり経験のないこと
だそうです。
海原を力強く泳ぐイルカの大群に遭遇できた幸運に恵まれ、帰路に
つきました。 アリガトウ !