母校の屋上に 立派な鐘楼 がありました。
これは 「 日新鐘 」 と称され、用務員の方が その鐘を鳴らし授業の始・
終業を知らせていました。
( いつの日か電動ベル(?)に変わりましたが )
入学の時、 「 日々新たに 気持ちを引き締め、意欲的に授業を受けなさい。 」
と校長訓話があったことが思い出されます。
◎ 一高の日新鐘 ◎
母校は、通称 「 一高(いちこう) 」 と呼ばれ、
旧制中学の伝統を継ぐ高校で、さらに江戸時代の甲府学問所・徽典館
にルーツがあります。
校是 には、「 Boys be ambitious 」 、 「 Be Gentleman 」 や 、
校歌にもある 「 賛天地之化育 」 などと共に
「 苟日新 日日新 又日新 」 (読み方は下記)があります。
苟(まこと)に日に新たに
日々新たに また日に新たなり
この「 日新 」 に因んで、1926年に 「 日新鐘 」 が鋳造され、
旧本館屋上で、時を告げていましたが、現在は 新本館中庭に記念物として
設置されています。
右写真 : 卒業アルバムのトップページにある 「 日新鐘 」 のスケッチです。
歴史や伝統を守り 発展させるのは、やはり 「 日新 」 の精神が不可欠です。
退職にあたり身の回りの整理をしたり、送別会で皆さんからの思わぬ挨拶を
聴いている時、何故か 「 日新鐘 」 が思い出されました。
4月から始まる未知の日々を迎えにあたり、毎日新しい心で 即ち何にも一物も
持たない心で、新しい世界に触れていくことが大切だと感じています。
会社人生を物語る50冊以上の手帳(1月〜12月)を思い切って整理しました。
そして、新しい人生の新しい手帳は、4月から来年3月までのスタイルで
新しいページをめくっていきます。
自然界の光り輝く旭光も、芳しい香りの美しい花たちも、毎日違う姿を
私たちに見せているのです。
私も本質は変わりませんが、新しい姿で悠々と充実した人生を過ごして
まいります。
ころからもよろしくお願いします。