和時計(03)


昨年9月に第1号が発刊された ” 週刊 パーツ付きクラフトマガジン「和時計をつくる」 ” のプレゼント 「和 時計風オリジナル懐中時計 」 に釣られて 購読・制作 を始めて、早くも第18号になりました。
今では 真鍮製の歯車の組み立て作業も始り、毎週火曜日が待ち遠しく、完成を目指して ” 時計づくり ” に精を出しています

右写真 : 「 和時計をつくる 」 の第18号の表紙です。


◎ 第18号 ◎

今週号では、金属枠に 時打ち用の歯車列 を取りつけ、後中柱カシメを固定する作業です。

@ 歯車の取りつけ位置、向きの確認と回転の確認です。
11号までで作った枠に、後一の輪、後二の輪、後三の輪、後四の輪、そして風切車を取りつけ、 回転させます。しかし、今まで作ってきた輪の具合が悪いと全く作動しません。

A 各部品を取りつけた後中柱カシメを枠に取りつけ、中柱固定板留釘で固定します。
最後に、後二の輪を指で動かしてみて、全体が連動して作動すれば今週号は完成です。

右写真 : 完全に作動した 「 時打ち用の歯車列と枠 」 の一部です。


◎ 「 時 」 千夜一夜 ◎

垂揺球儀 (すいようきゅうぎ)
江戸時代の生活リズムは、夜明けから日暮れまでを基準にした不定時法でした。
和時計も不定時法を表示するところに大きな特徴がありました。 ところが、そんな 一般庶民の常識とは異なる、定時法による和時計も存在しました。
そんな特殊な時計を ” 垂揺球儀 ” と称し、有名なものに伊能忠敬が使用した 垂揺球儀 が あります。
機械部分は真鍮製、盤面に草花文が線刻され、台は木製です。  なにか今、挑戦している 「 和時計 」 に似ているように思えます。

右写真 : 伊能忠敬が使用した 垂揺球儀 です。


大小様々な一つひとつの歯車が、軸の直線上で合わさることが、今回の作業で重要なことと 理解出来ました。
私たち人間も 一人ひとりが、それぞれバランスを保ちながら行動することにより 大きな成功を 収めることが出来るのですね。   ブラボー !


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