時計の歴史


クラフトマガジン 「 和時計をつくる 」 に チャレンジしながら 「 時計 」 について 余りにも知らない ことが多いことに気が付きました。
そこで 「 時計の歴史 」 について調べてみました。


◎ 時計の歴史 (世界) ◎

やはり 時の重要性 は 4000年前の人びとにも認識されていたのですね。

@ 時計の歴史は、紀元前約2000年頃に発明された 「 日時計 」 から始まります。
A 紀元前1400年 〜 紀元前700年頃には、 「 燃焼時計 」(蝋燭など燃える距離を使う)や、 「 水時計 」 、 「 砂時計 」(水や砂が落ちる体積を使う) が考案されました。
B 14世紀に入ると駆動軸の動きを使う 「 機械時計 」 が発明されました。
C 1583年ガリレオは、振り子の周期が一定であることを発見し、 「 振り子時計 」 を 思いつきました。
D 時計制作の歴史に革命を起こしたアブラアン・ルイ・ブレゲ(1747〜1823) によって時計の進歩は200年早まったと言われています。
E 20世紀後半になり、「 トランジスタ時計 」 や 「 音叉時計 」 などが開発され ましたが、 その後 水晶振動子を使った 「 クォーツ時計 」 や 「 電子時計 」 など 高精度な時計が出現しました。

右写真 : 9世紀イギリスの アルフレッド大王 使用の 「 ロウソク時計 」 です。


◎ 時計の歴史 (日本) ◎

勿論、縄文時代の数学概念から 「 時計に類するもの 」 が使われていたと 思いますが ?

@日本最古とされる時計は、660年に 天智天皇 が作らせた水時計で 「 漏刻 」と 呼ばれ ていました。
A900年頃には、日の出から日の入までを6等分した 「 日時計 」 が使われていました。
B西洋式の 「 機械時計 」 が使われたのは、1551年に ザビエル が 大内義隆 に 献上したものが最初とされています。
C1601年には、 「 機械時計 」 が徳川家康にも贈られ、今でも久能山東照宮に保存 されています。
D17世紀に鎖国が始まってから、西洋時計の改良が日本独自に行われ、これを 「 和時計 」 と言います。
E一般家庭では、やぐらで鐘を叩いて時刻を知らせる 「 時鐘 」がありました。
F明治になると鎖国が解かれ、グレゴリオ暦採用に合わせて 西洋式時計が再び 使われるようになりました。
G国産時計は、1892年に始めて 精工舎 で造られました。

右写真 : 天智天皇の 「 水時計 」 を再現したもので、近江神宮にあります。


時は全ての人に平等に与えられいます。
「 列子 」 に 「 時を得る者は昌(さか)え、時を失う者は亡ぶ 」 という格言があります。
最も価値ある 「 時 」 を確認する 「 時計 」 は、人生において無くてはならないものです。


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