◎ 「 春 」 のある場所 ◎
私たちは、絵を見たいとき どこに行きますか ? 美術館や博物館です !
しかし、美術館も博物館もなかった時代には、絵は それぞれ由緒あるさまざまな場所
にありました。
それでは、この 「 春 」は、 ” 誰が ” ” 何のために ” 描かせて、どこに飾られ
ていたのでしょうか ?
この絵の来歴を調べた結果、メディチ家の若様の一人の結婚のために描かれたこと
がわかり、なおかつ それが飾られた場所が判明した。
それよると、この絵は 新婚カップルの寝室の控えの間の飾られ、同室に掛けられた他の
絵と併せ読むと、権威あるメディチの嫁として、子孫繁栄に尽くし、夫に対する貞淑と
従順を促すものであったという。
( 以上、S新聞 「 絵画のある場所 十選 」 より抜粋しました。 )
上写真 : ボッティチェリ 「 春 」 本当に豪華で美しい絵ですね。
◎ 「 ぶどう 」 のある場所 ◎
春の花をまき散らす ” フローラ ” や 透き通る衣装で軽やかに踊る ” 三美神 ” 、
優雅な支配者 ” ヴィーナス ” 、 溌剌とした若者 ” メリクリウス ” など、
魅力ある人物が描かれている 絢爛豪華な 「 春 (プリマヴェーラ) 」です。
しかしながら、こんな素晴らしい絵に、日々囲まれていたお嫁さん始め家族の方々の
プレッシャーは計り知れないもの があった
ことでしょう。
一方、我が家では 父親の描いた 「 ぶどう 」 や 知人の描いた 「 椅子と花 」 そして
名優 榎木孝明さん の描かれた 「 朝日 」 (リトグラフ)
に囲まれての ノンプレッシャー (?) な生活は
穏やかなもの そのものです。
右写真 : 親父が描いた 「 ぶどう 」 です。
( 既に半世紀は過ぎていますが綺麗な色彩です。 )