フィレンツェの 「 春 」


今日は、フィレンツェの麗しい季節 春 のお話ではなく、 フィレンツェの歴史的な 絵画 春 のお話です。
ボッティチェリの 「 春 」 (プリマヴェーラ) は、フィレンツェで もっとも人気 のある絵だそうす。
彼は、この 「 春 」 の他、あの有名な 「 ヴィーナスの誕生 」 、 「 パラスとケンタウロス 」 、などを描いた1480年代前半の偉大な芸術家です。

この 「 春 」 (プリマヴェーラ) が、 N新聞掲載中の 「 絵画のある場所 十選 」 に取り上げられていました。



ボッティチェリ  「 春 (プリマヴェーラ) 」


◎ 「 春 」 のある場所 ◎

私たちは、絵を見たいとき どこに行きますか ?  美術館や博物館です !
しかし、美術館も博物館もなかった時代には、絵は それぞれ由緒あるさまざまな場所 にありました。
それでは、この 「 春 」は、 ” 誰が ”   ” 何のために ” 描かせて、どこに飾られ ていたのでしょうか ?

この絵の来歴を調べた結果、メディチ家の若様の一人の結婚のために描かれたこと がわかり、なおかつ それが飾られた場所が判明した。
それよると、この絵は 新婚カップルの寝室の控えの間の飾られ、同室に掛けられた他の 絵と併せ読むと、権威あるメディチの嫁として、子孫繁栄に尽くし、夫に対する貞淑と 従順を促すものであったという。

( 以上、S新聞 「 絵画のある場所 十選 」 より抜粋しました。 )

上写真 : ボッティチェリ  「 春 」   本当に豪華で美しい絵ですね。


◎ 「 ぶどう 」 のある場所 ◎

春の花をまき散らす ” フローラ ” や 透き通る衣装で軽やかに踊る ” 三美神 ” 、 優雅な支配者 ” ヴィーナス ” 、 溌剌とした若者 ” メリクリウス ” など、 魅力ある人物が描かれている 絢爛豪華な 「 春 (プリマヴェーラ) 」です。
しかしながら、こんな素晴らしい絵に、日々囲まれていたお嫁さん始め家族の方々の プレッシャーは計り知れないもの があった ことでしょう。

一方、我が家では 父親の描いた 「 ぶどう 」 や 知人の描いた 「 椅子と花 」 そして 名優 榎木孝明さん の描かれた 「 朝日 」 (リトグラフ) に囲まれての ノンプレッシャー (?) な生活は 穏やかなもの そのものです。

右写真 : 親父が描いた 「 ぶどう 」 です。   ( 既に半世紀は過ぎていますが綺麗な色彩です。 )


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