幕末の浮世絵に 「 江戸 スカイツリー 」 ?
なんと 浮世絵に描かれた 「 江戸 スカイツリー 」 が話題となっています。
その浮世絵は、川崎市 ” 砂子の里資料館 ” で 「 幕末浮世絵の奇才
歌川国芳展 」 で公開れます。( 4月4日から23日まで )
浮世絵師 ・ 歌川国芳 (1798〜1861年) は、歌川広重、葛飾北斎らと同時代に活躍し、
奇想、破天荒な作風の絵師として知られ、武者絵、美人画、化け物絵などを得意として
いた絵師でした。
右写真 : 歌川国芳の 「 東都三ツ股の図 」 です。 ( ” 江戸スカイツリー ”
と 思える建造物が描かれた浮世絵です )
◎ 江戸スカイツリー ◎
今、話題の作品は 「 東都三ツ股の図 」 です。
天保2年(1831年)ごろの作とされ、隅田川にシジミ取りの舟が浮かび、手前には
船底をいぶす二人の職人が描かれ、立ち上がる煙と空の雲があやなす 独特な雰囲気
のある浮世絵です。
絵の左奥は 対岸の江戸・深川辺りで、他の建物を圧するような細長い構造物が二つ見え
ます。
左側の低い方は、当時 存在した火の見櫓であり、その右の巨大な組み立て式の塔は、
文献て調べても 実在しなかったと いわれています。
右写真 : 「 東都三ツ股の図 」 の一部を拡大図です。 ( 存在しなかった江戸を見下
ろす ” 巨大な江戸スカイツリー ” です )
◎ 東京スカイツリー ◎
東京スカイツリーは、東京都墨田区押上に建設される電波塔です。
ツリーに隣接する関連商業施設・オフィスビルの開発も行われ、電波塔を
中心に開発した街区を ” 東京スカイツリータウン ” と名づけました。
2008年7月14日に着工し、2012年春の開業予定だそうです。
着工当初は高さを610.6mとする計画でしたが、2009年10月に高さが 634.0m となる
計画に変更されました。
完成すれば電波塔としては世界一ですが、人工の建造物としては、ドバイにある
”ブルジュ・ハリファ”( 下記参照 ) の828mに次ぐ世界第2位の高さとなるそうです。
右写真 : 建築主:東武鉄道、 施工:大林組、 設計:日建設計、によって建設される
「 東京スカイツリー 」 の全容です。
◎ ブルジュ・ハリファ ◎ ( おまけ )
「 ブルジュ・ハリファ 」 とは 「 ハリファ塔 」 を意味します 。
アブダビ首長国のアミール(首長) 「 ハリファ・ビン=ザーイド・アール=ナヒヤーン 」
にちなんだ 「 ブルジュ・ハリファ 」 に変更されました。
2009年11月に発生したドバイ・ショックの影響による資金難から完成が危ぶまれるなか、
同氏の尽力が大きかったことが理由とされています。 ( 情報誌より抜粋しました )
右写真 : 砂漠の中の市街地に君臨する 「 ブルジュ・ハリファ 」 です。