ロマン秘めた笛


前ページに登場した、 「 絶世の美女クレオパトラ 」 (紀元前69年1月−紀元前30年8月12日) の父親 である 「プトレマイオス12世 アウレテス 」 は、 おとなしい性格で 政治的に悩み、 いつも笛を吹いて 苦しみを紛らわしていたので 「 笛吹き王 」 と揶揄されていました。
( 因みに 「 クレオパトラ 」 とは ギリシャ語で 「 父の栄光 」 を意味する そうです )

この王朝時代を遡ること 3万3千年前ころ、 古代人たちが 盛んに音楽演奏に使っていた 「 鳥の骨でできたフルート 」 や 「 マンモスの牙でできたフルート 」 が、 最近発掘 されたことが報道されました。


◎ 古代人の音楽会 ? ◎

今から3万5千年前、古代人たちが 素敵な音楽会 を開いて 楽しんでいたようです。    ブラボー ! !

ドイツ南西部ウルム郊外にある洞窟の約3万5000年前の地層から、シロエリハゲワシ の骨やマンモスの牙で作った笛を発見したと、独テュービンゲン大研究チームが25日、 英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
約20万年前にアフリカで出現した現生人類が欧州に進出してドナウ川上流域に定着し、 音楽のある豊かな社会・文化を築いていたことを示すという。
   ( B新聞より 写真共抜粋しました )

3万5千年も前に、自然音に恵まれたドナウ川流域に住み着いた古代人は フルートを 演奏し 音楽の溢れる素敵な生活 を謳歌していたのです。   なんとロマンチック なことでしょう !
その証拠に、笛の発見場所から、マンモスの牙で作られた可愛らしい女性像も発掘 されています。

右写真 : ホーレ・フェルス洞窟から ほぼ完全な形で出土した3万5千年以上前の フルートです。
  ( 指で押さえる穴が5カ所、口で吹く為のV字形の切れ込みも完全です )


◎ 古代日本では ? ◎

現在のところ 日本最古の遺跡は、
60万年前の遺跡は、 「 上高森遺跡 」 であり、 10万年前の遺跡は、 「 袖原遺跡 」 や 「 中島山遺跡 」 です。
4万〜3万年前の遺跡は、 「 立切遺跡 」 などで、調理用焼き石の礫群、 焼土遺構、建物や杭らしい柱跡が出土しています。
以降、1万6千年前からの 「 縄文時代 」 へと つながっているのです。
   ( 歴史辞典より 写真共抜粋しました )

世界最古の笛が発見された3万5千年前と言えば、日本はまだ 「 立切遺跡 」 の 時代です。
しかし、日本でも 優れた原人たちは きっと笛や太鼓で音楽を楽しんでいた ことでしょう。
もしかしたら、琴や鐘などの楽器もあり、 合奏もしていたことでしょう。
どんな場所で どんな衣装を着て 演奏していたのでしょうか、 楽譜はあった のでしょうか ?
想像すれば、遥か天空まで ロマンが一杯 に拡がって行くようです !

右写真 : 古代日本でも、きっとこんなイメージで笛や太鼓、そして琴を奏でて 音楽を楽しんでいたことでしょう !
  ( 吉野ヶ里遺跡(2300年前)の再現画 と 上寺地遺跡(2200年前)で発掘された 琴をアレンジしました )


現代の私たち 「 桜シャンソン教室 」 では ・ ・ ・
桜先生の 厳しくもあり、楽しくもある 素晴らしいレッスン と 久美ちゃん先生 のピアノ伴奏に支えられながら、次回 発表会の選定曲楽譜 に少しでも近づける よう練習に励んでいます。  こんな幸せはありませんね。
はたして、2000年後の遺跡(?)に 「 桜シャンソン教室 」 はどの様に伝承 されているでしょうか ?   ロマン広がる想像をしてみてください !


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