ある夜、 小学唱歌 「 朧月夜 」 が ふっと 思い出されました。
♪ 菜の花畠に 入り日薄れ
♪ 見わたす山の端(は) 霞ふかし
♪ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
♪ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
♪ 蛙の鳴くねも 鐘の音も
♪ さながら霞(かす)める 朧月夜
景色が 菜の花 に 染まる頃、夕空に ぼっと 潤んだ月 が昇ってきます。
そして、 天空の朧月 と 菜の花たち は、我われを 秀麗な世界 に誘います。
私たちを取り巻く 現象 には、物理的なもの と 心理的なもの とがあります。
この「 朧月夜 」 は、さながら この両面を持っていますね?
最近、驚くような 現象 (全て3月12日の出来事) が 新聞紙上 に報道されました。
これれら現象は 地球温暖化による異常気象の影響なのでしょうか ?
それとも これら現象は 当然のことであり、私の知識不足の顕れなのでしょうか ?
◎ パール富士 ◎
横浜 : 大黒大橋で12日明け方の午前5時54分、空に光る満月が富士山の山頂
に沈む珍しい現象が見られた。
富士山頂に太陽がかかる状態を 「 ダイヤモンド富士 」 と呼ぶのに対し、淡く光る満月
を真珠に例え 「 パール富士 」 と呼ばれる。
満月の前後に限られるためダイヤモンド富士よりも観察するのが難しい。 横浜港を
一望できる大黒大橋から撮影できるのはこの日だけだった。 (毎日新聞より抜粋)
大都会のビル群を背景に 浮かび上がる富士山 と 沈みゆく月の共演は、何にも勝る
絢爛豪華な絵巻物です。
故郷の波打つような山々を背景に、 そそり立つ 霊峰富士 の格別な姿が思い出されます。
右写真 : 大黒大橋から見た 「 パール富士 」 の雄姿です。
◎ 逆さ虹 ◎
12日夕、高知県四万十市などで、太陽の上方に虹のような光の帯 「 環天頂アーク 」
が見られた。
雲の中にできた氷の結晶で太陽光が屈折する自然現象で、地平線に向かって凸型に
なった虹のため、 「 逆さ虹 」 とも呼ばれる。
午後5時過ぎ、薄い雲の表面に、太陽側の色が赤い虹が現れ、約5分で消えた。
(読売新聞より抜粋)
地表環境と天空環境のバランスの変化でしょうか ? 最近では七色に耀く 神秘的な
虹にも 悲しいかな 巡り合えなくなりました。
それとも 日頃の生活に追われ、空を仰ぐ機会 を無くしてしまったのでしょうか ?
右写真 : 高知県四万十市で、薄雲の表面に現れた 神秘的な 「 逆さ虹 」 です。
◎ 人間とハエ ◎
ショウジョウバエが音や体の傾きを感じる仕組みを、東京大、独ケルン大などの
チームが解明し、人間と共通点が多いことを突き止めた。
人の祖先とショウジョウバエの祖先は約6億年前に分かれたが、視覚、嗅覚、味覚の
神経回路に共通点が多い。
聴覚も似ているという今回の結果で、触覚も含めた五感のうち四つが似ていること
になった。 (毎日新聞より抜粋)
人類の祖先は、約6500万年前の霊長類真猿類が進化したと思っていた 私には、
この 「 ハエと人間 」 の関係には 物凄い 驚き とショックを感じました。
何故なら、 ” 蠅取紙 にくっ付いた ハエ ” とか ” ごまのはえ ” とか ” 五月蠅い ”
という悪いイメージしかないからです。
しかし これからは、私たち人間の仲間として ハエたち を観察していかなければと
思っています。
右写真 : ショウジョウバエ の 雄(左) と 雌(右)です。
◎ 花言葉 ◎ ( 余録です ! )
因みに、 「 驚き 」 を表す 「 花言葉 」 を持つ花は
「 スターチス 」 ( 別称 : ペリグリナム ) だそうです。
桃や紫、青、など いろいろな色があり、ドライフラワーとして よく使われ
ています。
花言葉として、 「 驚き 」 の他に、
桃色のスターチは、 「 永久不変 」 、 「 人の気持ちを引き立てる 」 が、
紫色のスターチは、 「 しとやか 」 などの 花言葉 があります。
右写真 : 大船フラワーセンター に咲く 「 スターチス 」 です。
常に、心に余裕を持って、「 朧月夜 」 や 「 パール富士 」 や 「 逆さ虹 」 や
「 ハエ 」 そして 「 花言葉 」 を大切にしていきたいものです !